地域ランニングチームを立ち上げ、富士五湖ウルトラマラソンに出場する 古北 隆久さん 久里浜在住 42歳
完走の先で得た達成感
○…フルマラソンの42・195Kmをゆうに超える距離を駆けるウルトラマラソンや24時間走。走った者しか得られない大きな達成感に魅了されて15年が経つ。北海道から沖縄まで遠征に赴き、風光明媚なコースやレース後のグルメを楽しむことがライフワークになっている。4月16日に山梨県で開かれる「富士五湖ウルトラマラソン」にも参加。昨年まで11回連続入賞を果たしており、優勝への意欲を燃やす。
○…「小学校で好きな授業は持久走だった」。ランナーの素地はその頃から形成され、久里浜中・逗子開成高では陸上部に所属して短距離で汗を流した。大学進学後は落語研究会で寄席に”ハマりすぎ”たことで中退。1年ほどひきこもり生活が続いたある日、妹からもらった三浦国際市民マラソンのチラシを見て一念発起。少しずつ体力と知識をつけて臨んだ初めてのマラソン大会で5Kmを完走し、胸に去来したのは爽快感だった。
○…徐々に距離をのばし、2007年の湘南国際マラソンで3時間を切る「サブスリー」を達成。市民ランナーの憧れと称される目標の成就に「嬉しくて泣いた」。その後、腕試しに出た6時間走で準優勝を飾り、長距離・長時間走に”目覚めた”。夏場の暑さや景色の変わらないグラウンドの周回数を競うレース、体重管理など過酷なことも多いが「苦しいけどそれが楽しい」
○…今年2月、市内でランニングチーム「RunSuka練習会」を発足し、仲間と久里浜や野比海岸を週末走っている。「大切なのは楽しむこと。メンバーを増やしてこれから盛り上げていきたい」。5月末には青森県で行われる24時間走世界選手権日本代表2次選考を兼ねたレースにも挑戦。10年ぶりの代表枠奪取に向けて奮起する。
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