三浦半島内に点在する38の寺院などで12年に1度、地蔵尊が一斉に一般公開される「卯年御開帳」が5月24日(水)まで行われている。期間中は関連したウォークイベントも開かれており、主催者は「春の三浦半島巡礼を楽しみながら縁を結んで」と呼びかけている。
地蔵尊は一般的に「お地蔵さま」と呼ばれ、寺院以外にも街角に建立されて身近な祈りの対象として親しまれている。古くから信仰巡礼が盛んに行われた三浦半島でも、地蔵尊霊場として点在する各寺院(札所)を修行者や信者がめぐり、参拝の証である御宝印を授かったことから始まったと言われている。
地蔵尊の一斉開帳は卯年に行われ、宗派を超えて横須賀・三浦・逗子・葉山の3市1町にある37の寺と、番外の本町延命地蔵尊(どぶ板通り)で構成。今回は緊迫するウクライナ情勢を受けた「世界平和」と、新型コロナ感染症の早期終息を願った「疫病退散」を掲げ、4月24日から1カ月実施されている。
札所によって普段拝観できない秘仏も見ることができ、全長6cmほどのものや文化財指定を受けている本尊など多種多様。開催に合わせて境内に建てられた「回向柱(えこうばしら)」と呼ばれる角塔婆といった開帳を象徴する札所の風景も見どころだという。「仏様との出会いや佇まいの違う本堂などを見て楽しんで」と事務局を務める大松寺の大野元久住職=人物風土記で紹介=は話している。
期間中は御朱印帳(1200円)と御朱印(各300円)を頒布。参拝時間は午前8時から午後5時厳守。詳細情報は公式HP(【URL】https://miurajizo.net/)で確認。
歩いて寺めぐり
横須賀集客促進・魅力発信実行委員会では、開帳にあわせて5月24日までウォーキングイベントを開催している。
恒例の「よこすか京急沿線ウォーク」の一環。馬堀海岸駅をスタートして、ゴールの浦賀コミュニティセンター分館(郷土資料館)をめざす全行程9〜10Kmの2コースを用意する。
参加賞の缶バッジ(なくなり次第終了)のほか、専用マップをもとにそれぞれ指定された大津・浦賀・鴨居周辺の寺院を自由な順路でめぐり、キーワードを集めて応募すると、抽選で北久里浜商店街加盟店で使える商品券やメルキュールホテル横須賀の宿泊券などが当たる特典もある。参加無料。
イベントの詳細は市観光案内所【電話】046・822・8301
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