三笠公園(稲岡町82)のシンボルのひとつとして市民に親しまれてきた音楽噴水が今夏を目途に運転を終了する。機器の故障ですでに中止されている壁泉(滝のモニュメント)とともに水景設備が老朽化を理由に幕を閉じることとなった。市は同公園を大幅にリニューアルする方針を打ち出しており、音楽噴水は構想から除外。池と壁泉の形状を活かした利活用を検討している。
音楽噴水池は1987(昭和62)年4月、市政施行80周年記念事業のひとつとして三笠公園が再整備された際に誕生した。同公園のテーマである「水と光と音」を表現するメイン施設で、決まった時間になると音楽とともに水しぶきが四方八方に勢いよく飛び出す仕掛け。最高で高さ10mまで噴き上がる水柱をカラフルな光が照射する幻想的なパフォーマンスで訪れた人を楽しませてきた。
現在は午前11時を皮切りに1時間半刻みで午後5時まで5回の運転となっており、光を融合させた演出は見ることができない。
音楽は月替わりの選曲でヒット曲や定番曲が使用されているが、かつては市制100周年の際に制作され、杉山清貴さんが歌った「風を感じる街〜yokosuka」が流れていたこともあった。
市は点在する歴史・文化の見どころや自然豊かなスポットをつないで周遊を促す「ルートミュージアム」の観光施策を推進しており、同公園を主要拠点の一つに位置付けている。新型コロナ前の2019年には年間約190万人の来園実績があり、さらなる集客を図るためにリニューアル工事を行っていく。年内中に基本計画を策定し、来年度に事業者を公募して整備に取り掛かるスケジュール。音楽噴水池のあった水辺のレクリエーションエリアは、形状を活かして音楽イベントスペースやBMXなどのアーバンスポーツが楽しめるパークとして利活用していきたい考え。25年度のリニューアルオープンを予定している。
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