わたしのまちでいきる 【14】一緒に育つ「インクルーシブ学童」「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
よこすかテレワーク始動の翌年の2018年4月。私自身も生まれ育った久里浜に、インクルーシブ学童「sukasuka-kids」を開所しました。ちょうど我が子やメンバーの子どもたちも学齢期を迎えたタイミングで、まずは障害のある子が放課後過ごせる場所が必要だと思ったのです。あえて「学童」にしたのには理由がありました。うららも児童デイ・放課後デイに通っており、安心して預けられる場所ではあったものの、障害のある子だけが関わり合う環境であることに違和感を覚えていたのです。それからもうひとつ。相模原の障害者支援施設で起きた殺傷事件です。この報道を初めて目にした時のショックと憤りは言いようがありません。犯人の優勢思想は私には全く理解ができず、さらに驚いたのはそれを肯定するような書き込みがSNS等に多く上がっていたこと。この事件を「仕方ない」と終わらせてしまう人がこんなにいることが怖くて仕方ありませんでした。
どうやったら障害のある子たちが安心して暮らせる社会になるのか。私はうららが過ごした幼稚園での子ども同士の関わり合いやその変化を思い返しました。障害の有無に関わらず一人の友達として関わることができたら、差別や偏見は生まれないのではないか。誰かに教わるのではなく、実際に一緒に過ごす時間を積み重ねることで、お互いの成長に繋がっていくはず!そんな風に思ったのです。 -次回に続く
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