還暦野球チーム「横須賀シニア」の主力選手で川崎市長杯でMVPとなった 高野 浩さん 小原台在住 62歳
生活の中心にいつも野球
○…強豪として名を馳せる還暦野球チーム期待のルーキーだ。3連覇を飾った川崎市長杯では投打の要として大車輪の活躍を見せ、最優秀選手に選ばれた。「心身ともに最高の状態。まだまだ動ける」。大柄な体躯に日焼けした肌。板についたユニフォーム姿で自身をたぎらせた。
○…高校野球で38年間指導者を務めてきた。「甲子園に行こうぜ」と選手らに夢を語り、グラウンドでは率先してバッテイングピッチャーを務め、ノックを打ち続けた。同年代の誰よりも身体が動くのはそのためだ。ベンチから見てきた攻撃、投球、守備の戦術戦略もすべてプレーに役立っている。
○…教師時代は熱血指導で生徒と向き合ってきた。この手法が今の時代にそぐわないのは理解しているが、「どこまで登りたいのか。目標をすり合わせて、到達するためのトレーニングを一緒に考えて実行していくのが自分流」という。教え子にはプロ野球に進んだ選手も存在し、慕う人は多いい。
○…定年を迎えたのを機に野球の指導者の立場を離れると、人生の目標を見失った。夢中になれるものがない寂しさを感じていた矢先、友人に選手として楽しむ還暦野球に誘われた。「チームの一員となって日本一をめざそう」その言葉で火が付いた。早朝の練習に週末は試合が組まれ、合間の時間でトレーニングに励む。「(指導者として)人を動かすことに比べれば、自分のコントロールはたやすいもの。努力は裏切らない」。相手チームにはかつてプロ野球や社会人野球で名を馳せた選手が紛れ込んでいることもあるが、「今なら勝てる」と感じる場面に遭遇する。自分の力を試せる場所。新しい目標を手に入れた今は毎日が新鮮だ。
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