2023年少林寺拳法世界大会で組演舞・男子マスターズ部門に出場する 石井 知泰さん 二葉在住 57歳
人を守るための「真の強さ」
○…鋭い突きや蹴りなどの「剛法」、投げ技や関節技などの「柔法」の両方を鍛える少林寺拳法。強くなって相手を打ち負かすのではなく、護身術として自らや他人を守るために修練を積む。培った力を周りのために役立てるその精神は、生きる上でのモットーとなっている。代表を務める道場からは自身を含めた5人が世界大会に出場する。
○…少林寺拳法との出会いは18歳の時。「いじめられっ子だった」と振り返る幼少期の記憶から漠然と格闘技への憧れを抱いていた。「力の伴わざる正義は無力なり、正義の伴わざる力は暴力なり」という競技の理念に強く共感し、現在まで所属する道場の門を叩いた。「強くなりたい」と願う気持ちは強かったが「ケンカで勝つ強さ」ではなく、力を持たない人たちを守る「真の強さ」を求め日々練習に励んだ。
○…大学卒業後に選んだ職業は銀行員。資産運用の部門で成果を上げ、支店長を務めるようになってからも「金融の力で人の役に立ちたい」という初心を貫き、顧客に無理な運用を勧めることはしなかった。相手に寄り添い、それぞれに最良の選択肢を提示し続けたのは少林寺拳法の「社会貢献」の精神から。仕事に追われる中でも大会には不定期で出場し続け、複数の大会で最優秀賞に輝いた。現在は独立し、ファイナンシャルプランナーとしてより顧客目線のサポートに徹する。
○…道場では子どもから大人までを指導する立場。技術の上達はもとより、「世の中で役に立つ人を育てたい」という思いで生徒が楽しみながら取り組める環境づくりを心掛ける。世界大会での目標は「出場者同士が年齢や国籍にとらわれず、健闘を称え合うこと」。「強さ」を身につけたその先には「世界平和」への強い願いがある。
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