市内24の中学校による駅伝競走大会が10月14日に馬堀海岸区間で開かれ、女子の部(5区間・11.54km)で野比中学校が初優勝、男子の部(6区間・15.9km)では横須賀学院中学校が2020年以来3度目の優勝を飾った。両校に加え女子では上位4校(横須賀学院中・大津中・池上中)、男子は上位3校(公郷中・大津中)が11月3日(金)に横浜市金沢区の八景島で開かれる県大会に出場する。
野比2人が区間賞で初V
2区で一度は首位を譲るもその後は背を追わせず独走状態でゴールテープを切った野比中。5人中4人が昨年度の大会と同様のメンバーで挑み、1区・長岩来維さん(2年)と3区・田代ひよりさん(1年)が区間賞に輝いた。「1位と距離があったため、最後のスパートにかけた」と話すのは田代さん。15秒差をひっくり返し、1位でたすきを4区へ繋ぎ、勝利への道筋を示した。
「最高のたすきをもらった」と振り返ったのは5区の田村美帆さん(3年)=写真。事前にチームで決めていたという「1」を掲げたポーズとともに笑顔でゴールテープを切った。
メンバーは陸上部やバスケ部の混成チーム。授業前の午前7時台から行ってきた朝練の成果を存分に発揮し、昨年の総合タイムを約1分20秒近く縮め初優勝を果たした。
あと一歩優勝に届かず2位となったが、初の県大会出場を決めた横須賀学院は「この悔しさをバネにして県で戦う」と闘志を燃やす。
感謝の想いたすきに長岩来維さん/野比中
「アンカーの田村さんが1位でゴールテープを切る姿をイメージして走った」。そう話すのは長岩さん。メンバー唯一の3年生でキャプテンとしてチームを率いた田村さんへの感謝の想いを乗せた懸命な走りを見せた。後続のランナーへとその熱を伝播させ、チームを優勝へと導く役割を担った。2年連続で1区を担当。昨年の自身の記録を更新し、区間賞に輝いた。
横須賀学院激しいトップ争い制す
1区から4区の間、幾度となく先頭が入れ替わるレース展開を我慢強い走りで制した横須賀学院中。陸上部・テニス部・バスケ部の混成チームで6人中4人が昨年も出場した布陣で挑んだ。1区と2区を3位、3区で2位に、4区で1位へ躍り出た。着実に順位を上げ、最後は後続を1分近く突き放し圧倒した。「1つでも順位を上げて次に繋ぐことを意識した」と一同は口をそろえた。
レースを作ったのは1区を走ったキャプテンの沖元海音さん(3年)。同区の武山中と池上中がトップに躍り出るとレース前から予想し、その背を捉えることに専念し、「狙い通り」と3位でたすきを繋いだ。
6区の大会記録を6秒縮め8分00秒の区間新記録を出した鈴木一央さん(3年)=写真=は「先頭を走るのが気持ちよくて調子が上がった」と振り返り、頬を緩ませた。
2位の公郷中は、一時は7位まで順位を落とすも粘りの走りで1984年以来の上位3校へと食い込んだ。
ライバルに競り勝つ杉村大豪さん/武山中
今年8月に行われた関東大会の1500mでの優勝など数々の好成績を残している武山中の杉村大豪さん(3年)は、「ライバル」だと意識する池上中の紫芝洋之介さん(3年)との一騎打ちを制したが、狙っていた区間新には届かなかった。「(紫芝さんを)意識して自分のペースが掴めなかった」と振り返り、区間賞ながらも悔しさをにじませた。
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