横須賀学院高校(稲岡町82)に通うウインドサーファーの村岡澪さん(3年・逗子市在住)は、12月16日(土)までブラジルで開かれている18歳以下の世界大会『ユース・セーリング・ワールド・チャンピオンシップ』に出場している。
エントリー種目は「iQフォイル」。ボードの底に取り付けられた水中翼が推進力を生み、スタート直後に時速25Kmに達するスピード感ある競技だ。村岡さんは今年5月に和歌山県で行われた選考大会で優勝を飾り、代表選手に。「ヨーロッパの選手は強豪ぞろい。その中で日本人の名前をトップ10に入れたい」と目標を語った。
鎌倉市にあるスクール「セブンシーズ」を拠点に活動。平日は放課後にフィジカルトレーニングを、土日は約3時間を海での練習に費やしている。「勝つためには体力をつける事も重要だが、戦略や技術力がカギを握る。時間を決めて計画的に練習することがポイント」と競技に対する真摯な姿勢を見せる。
2024年パリ五輪から正式種目入りが決定している同種目。大学進学後の4年間で力をつけ「2028年のロス五輪でメダル獲得を目指す」と将来を見据える。
トラウマ乗り越え
高校2年生の夏、競技中に起きた骨折事故がトラウマに。約1年間海とは離れた生活を送り、徐々に「暗い自分」になっていったという。海上へ戻るきっかけをくれたのは家族や友人、学校教諭の存在。励まされるうちに以前の自分を取り戻し、競技に対する熱がよみがえった。「周囲の支えがあって今の自分がある」。障壁を乗り越えた新たな姿での走りに期待がかかる。
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