全日通学型の通信制高校・大成学園や神奈川県内を中心に放課後デイサービス32教室を運営する(株)日本教育指導協会。同社の浅葉孝己代表取締役は市内出身で「発達障害児、不登校生の進路を考える会」を県内各地で主催するなど、障害のある子どもの進路支援に力を入れている。
浅葉代表は県立横須賀高校を卒業後、慶應義塾大学に進学。在学中に22歳で同社を立ち上げ、高校進学塾「PAS進学ゼミ」8校と家庭教師センターを運営していた。
長く教育現場に身を置く中で、発達障害の診断を理由に小学校・中学校を支援級で過ごす子どもたちが英語・数学・国語などを満足に教わらず高校卒業資格の得られない特別支援学校に進み、卒業後の進路に困る家庭を多く見てきたという浅葉代表。「多様な職に就く選択肢を得るためには、高校卒業か高卒認定が大切」と、進学塾運営のノウハウを生かし通信制高校と療育を行う放課後等デイ「カナガク」「和美」事業を10年ほど前から続けてきた。
「通信制高校と放課後等サービスの両方を展開することで一体的支援を実現。国の制度を活用することで放課後デイの使用料の負担も軽くなり、さらに放課後デイを利用しながら通信制高校のサポートをするコースも設置し、家計の負担軽減も図ります」と説明する。
就労支援も見据え
横須賀高校では上地克明市長と同級生。横須賀ロータリークラブや横須賀三田会、横須賀高校三田会にも所属するなど、地元でも精力的に活動する浅葉代表。放課後デイは市内では横須賀中央・北久里浜に教室を構え、東京は蒲田にもこのほど進出する。
さらに春からは障害のある人を対象に高校卒業後も自立訓練や就労移行支援を行い職業の選択肢を広げることを目指す『大成カナワビカレッジ』を相模大野モアーズに開校予定だ。
来年以降は横浜や藤沢にも同様の施設を開校予定だといい、「これからも様々な悩みや障がいを抱えた子どもが将来に多くの選択肢が持てるよう支援していきたい」と話す。
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