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横須賀・三浦版 公開:2024年3月1日 エリアトップへ

浦賀 「空き家再生」挑む民泊開設 築80年の家屋、学生参画で

社会

公開:2024年3月1日

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再生をめざす家屋の前で麦島さん(左)と青木さん
再生をめざす家屋の前で麦島さん(左)と青木さん

 浦賀で宿泊業と不動産業を組み合わせたユニークなビジネスを展開している(株)RE&H代表の麦島康友さん=人物風土記で紹介=が、学生らとタッグを組んで空き家となっている築80年の家屋を改修し、民泊施設として活用するプロジェクトをスタートさせた。

 麦島さんは、街中にある空き家や古民家を客室として再生し、分散型の宿泊施設として機能させることで外から人を呼び込む「アルベルゴ・ディフーゾ(※)」の実践をめざしている。その第一歩として昨年5月、浦賀ドック近くにレセプションの役割を担う拠点「酒と宿と不動産」を開設。今回改修に挑む家屋はそこから約5分の場所にあり、2号店として運営していく考え。まちづくりやビジネスプランニングに興味のある高校生や大学生などを迎え入れ、企画提案から開設後の運営にも携わってもらう。麦島さんのサポート役として、法政大学2年生の青木万宙(まひろ)さんがプロジェクトのコーディネーターを務める。5人程度のメンバーを集める予定で、現時点で三浦学苑と横須賀総合高校の生徒2人が参加の意向を示している。週末の時間などを使って企画会議を開きながら民泊開設を具体化させる。家屋の改修も可能な限り自分たちで行っていく方針で、5月のオープンをめざす。

 「人口減や高齢化といった実社会の課題を理解しながら、地域の資産を利活用する実践学習の場としていく。若い発想に期待したい」と麦島さん。当面の課題は改修に必要な資金の調達。3月中旬をめどにクラウドファンディングを立ち上げて協力を呼び掛ける。

青木さんも「宿泊施設の運営ノウハウや地域コミュニティづくりを学んで、地域が抱える空き家問題の解消に向けた考えを深めたい」と意欲を見せている。

アルベルゴ・ディフーゾ

 地域一帯をホテルに見立て、宿泊客などを迎え入れるイタリアで広がった観光のスタイル。「分散型ホテル」とも呼ばれ、利用者にはそのまちの住人になった気分で滞在してもらう。神奈川県の黒岩祐治知事が観光施策として推奨しており、三浦市では古民家や江戸時代の商家を活用した宿泊拠点がいくつか開設され、周辺の飲食店と連携した取り組みが始まっている。

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