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神歯大附属病院 「すい臓がん」早期発見が鍵 精度高めた血液検査を導入
悪性腫瘍の中で最も治りにくいとされる「すい臓がん」。神奈川歯科大学附属病院では、これの早期発見に特化した血液検査を新導入した。活用について、同院画像診断科の池上匡教授=写真=に話を聞いた
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国立がん研究センターの発表によれば、すい臓がんの5年生存率は男性9%、女性8%しかない。「治りやすいとされる前立腺がん99%、乳がんの92%と比べて1割以下の数字」と池上教授。近年、ほとんどのがん死亡率が横ばいまたは減少しているのに対し、すい臓がんは増加を続けているという。理由として挙げるのが発見の遅れ。「背中が痛い」などの症状で病院を訪れた時には、すでに周囲の臓器に広がって手術ができないことや、症状がなく偶然発見された場合でも肺や肝臓に転移しているケースが少なくない。
新しい血液検査では、すい臓がんで増減する血液中の4種類のペプチドを質量分析法という精密な方法で測定することで検出感度が84%、すい臓がんでないことを判定する特異度も93%になった。このほかに従来からある2つの検査も併用し、異常値が出た場合は直ちにMRI検査ですい臓の状態を確認することができる。検査費用は人間ドックのオプション追加で2万円、単独での受診は2万5千円となる。
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