わたしのまちでいきる 【26】試行錯誤の連続「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
横須賀市からの委託でスタートした就学援助家庭への学習支援に続き、法人独自の取り組みである支援の必要な中学生のための学習支援も始まりました。コースを2つに分け、1つは勉強を主に、もう1つは放課後の居場所としてのものに。
事前にチラシやHPでお知らせしていたこともあり、続々と問合せや相談をいただきました。利用希望の方は1人ずつ面談し、お子さんの様子や課題を丁寧にヒアリング。どのように支援していくか一緒に考えていきます。とにかく始めてみないとわからないというのが結局のところですが、想定通りにいくことはまずありません(笑)最も課題となったのは、「講師と生徒の信頼関係をどう築くか」。学童と違って毎日ではなく、遊びメインでもない。そして思春期に差しかかったお年頃、距離を縮めるのはそう簡単ではないのです。講師の中には初めて障害の子と関わる方もいて、個々の特性を理解しながら勉強を教える難しさに戸惑ったり。癇癪や暴言、脱走などなど。私も支援に入り、個別で担当することもあります。
当初は本当に試行錯誤の連続でしたが、学習だけでなく課外活動を取り入れたり、休憩時間におしゃべりやゲームを楽しんだり。少しずつ良い空気感になっていくのは嬉しいものです。ここが安心できる場所になり、来るのを楽しみにしてくれることが最優先。これは私たちのどの事業でも変わらない思いです。
-次回に続く
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