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横須賀・三浦版 公開:2024年5月31日 エリアトップへ

横須賀市内2事業者 循環型社会の実現で連携 回収プラ再利用を「見える化」

社会

公開:2024年5月31日

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廃プラチップを見せる大島さん(左)と製品を持つ岡田社長
廃プラチップを見せる大島さん(左)と製品を持つ岡田社長

 横須賀市内で排出されたプラスチックごみをリサイクルして製品化する取り組みを市内企業の岡田電機工業(株)(本社=三春町)と(株)TBM(本社=東京都千代田区)が連携して着手した。第一弾として、日常使いの「テーブルホーキ」を商品化。回収プラの再利用を「見える化」することで、資源循環に対する市民の意識を高める狙い。製品の組み立て業務の一部を障がい者の就労施設に委託することで雇用機会の創出にもつなげる。

第一弾商品「テーブルホーキ」

 プラスチック部品成型・加工の岡田電機工業と神明町でリサイクルプラントを稼働するTBMが互いの強みを活かして、地域循環型社会の実現を目指す。

 プラスチックゴミの海洋流出による環境汚染が社会問題化しているが、軽量で耐久性があり、気密性や防湿性にも優れるプラスチックは素材としての有用性から「脱プラ」の完全な実現はなかなか難しいのが実情だ。

 岡田英城社長は、「『プラスチック=悪』という単純な図式ではなく、使用後に適切に処理することや資源として再利用していく仕組みの構築が重要」と考えており、廃プラの再資源化で高い技術を持つTBMに相談したことで今回の製品化が実現。製造者の責任として取り組みを推し進める考えだ。

 TBM資源循環事業本部の大島紀康さんも「(当社で)再資源化したチップやペレットは、建築資材や舗装材として使用されているが、人の目に触れることがない。日用品となることで、『廃プラ利用』の認知度が向上するとともに、消費者の意識が変化していくことを期待したい」と話している。

 両社では、求めがあれば教育現場に出向き、製品化されるまでの一連の過程を伝える出前授業などを行っていく考え。テーブルホーキのネーミングを公募するなどして多くの人の関心を集めることも検討している。

 1個330円(税込)。7月を目途に販売を開始する。個人利用のほか、SDGsの啓発グッズとして企業や団体の購入も受け付ける。

 問い合わせは、岡田電機工業【電話】046・825・2288

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