県立横須賀高校で9月4日、「研究の醍醐味と善き未来への挑戦」と題した講演が、同校出身の大竹尚登(なおと)氏によって行われた。大竹氏は、ダイヤモンド状炭素膜の合成など生産工学・加工学を専門分野とする東京工業大学の教授。今年10月に同大と東京医科歯科大学が統合して誕生する「東京科学大学」の初代理事長予定者に任命されている。
同校は先進的な理数教育や研究の実施などにより創造性豊かな人材育成を目指す文科省の「スーパーサイエンスハイスクール」に認定されている。
講演では、自身の研究人生を振り返り、「いかに他者の考えや違いを受け入れ、自分に落とし込んでいくか」と醍醐味について話した。
講演後に生徒から、研究が行き詰った時の対処法を問われ、「研究はたいてい失敗するもの。とことん考え抜くとそれを忘れてしまう。するとある時、自然と解が浮かんでくる」と教えを説く場面も見られた。
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