「魚類、貝類に植物、様々な生態系が集う『森』を海に取り戻そう」――。海の再生活動に取り組むよこすか海の市民会議(=川口将人代表)と横須賀市は9月16日、脱炭素の取り組みの一環としてアマモの植え付け体験会を浦郷町のアイクルで実施した。小中高生やその保護者ら約20人が参加し、同施設裏にある造成浅場で約1時間作業を行った。
水中で窒素やリンを吸収し赤潮を防ぐほか、海の生物が産卵し、稚魚が身を守る役目を果たすことから「海のゆりかご」と呼ばれるアマモ。近年は海草を食べる魚・ウニの増加や海水温の上昇などによる「磯焼け」で、その数を全国的に減らしている。
体験会ではあらかじめ15cm程度に育てたコアマモが用意され、参加者らは地下茎部分を紙粘土で覆い沿岸で植え付けを行った。体験後は、同団体が採取したアミメハギ、サザエ、ヨウジウオなど近海に生息する魚貝類を集めた「ミニ水族館」を鑑賞した。
一昨年の成果続々
同様の取り組みは2022年7月以来2回目。川口さんは「前回植えたものは順調に育っており、周囲に群落を形成するまでになった」と手応えを感じている。
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