わたしのまちでいきる 【31】職業体験の積み重ね「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
横須賀商工会議所と協同で開所した「one step」は、全国でも他に類を見ない職業体験をベースとした放課後等デイサービスです。
商工会議所は障害者雇用促進事業の一環として子どもたちと職業体験先となる地域企業とをつなぐ、私たちは支援員として体験先の企業に同行しサポートしながらどんな働き方ができるか一緒に考える。それぞれの役割を明確化し、具体的な内容を詰めていきました。
職業体験と一言で言っても、きちんと雇用につながる仕組みを作らなければ意味がありません。まず考えたのは、達成目標を3段階に分けて設定し、ステップアップを図ること。第1段階では基本的な社会のルール、マナーを身に着けることを目標にします。
あいさつはもちろん、靴は脱いだら揃える、返事は「うん」じゃなくて「はい」、人の話を聞くときは相手を見る...など当たり前のことのようですが、決して簡単ではなく、習慣化するには積み重ねが必要です。企業側にもまずはこの最初の目標を大前提として受け入れてもらっています。
色々な場所での体験を重ね、企業側からの評価を元にこれならどこへ行っても大丈夫と判断できたら、第1段階はクリア。段階をクリアすると、その証として商工会議所から子どもたちへ「認定証」が発行されるというイベントも。子どもにとって大きな自信となるだけでなく、後々大きな役割を果たします。
-次回に続く
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