鎌倉時代の仏師・運慶が制作した国指定重要文化財5体を中心に紹介する企画展「運慶展 運慶と三浦一族の信仰」が10月26日、横須賀市鴨居の横須賀美術館で始まった。三浦半島などを支配した武家の信仰を示す貴重な仏像計9体を展示している。
快慶とともに東大寺金剛力士像(国宝)を手掛けるなど、時代を代表する仏師として数多くの作品を手掛けた運慶。真作として確実視されているのは約30体とされており、そのうち5体が同市芦名の浄楽寺に安置されている。
今回の企画展は同寺の収蔵庫改修に合わせたもので、三浦一族の一人、和田義盛が依頼したとされる「阿弥陀三尊像」「不動明王像」「毘沙門天像」を展示。25日には報道陣向けに内覧会が行われ、同寺の土川憲弥(けんみ)副住職は「仏像には土地で作り上げられてきた信仰の形が現れている。多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けた。
同館での運慶展は2022年7月に続いて2度目。前回は約2カ月間で5万人が来場し、注目を集めた。
12月22日(日)まで。開館は午前10時から午後6時。観覧料一般千円。問い合わせは【電話】046・822・4000。
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