横須賀市内でピンクシャツデーの啓発活動に取り組む 青柳 裕一さん 横須賀市吉井在住 46歳
「無関心」を変えていく
○…ピンク色のアイテムを身につけることで「いじめ反対」の意思表示をする「ピンクシャツデー」。市内での取り組みをより活発にするため、10月30日の啓発ライブイベントを市と協働で企画した。今年4月から、運動に取り組む知人に感化され個人的な範囲で活動を開始。「当日に街中でピンクシャツを着ている人を見かけない」という課題意識から、「関心のない人にもっと知ってもらおう」と行政に協力を持ち掛けた。
○…いじめについての持論は「被害者だけでなく加害者も傷を負う」というもの。「あの時悪いことをしたな」と心に残ったしこりが後に自らを苦しめる。加害者・被害者両方の経験を踏まえた「いじめはダメ」という「当たり前のメッセージ」にはより一層の力を込める。経営する東逸見町の「金魚屋 喜一」ではピンクシャツやポスターを掲出するほか、7月には町内会館でイベントを主催。近隣店舗にも協力を求め輪を広げていく。
○…幼少期から自他ともに認める生き物好き。当時の吉井に広がっていた田んぼが主な遊び場で、自室の水槽では常にザリガニや淡水魚を飼育していた。現在商品として扱う鯉や金魚は「売って終わり」ではなく、その後の健康管理などのアフターフォローも徹底。「小さな命を大切に」という信条はピンクシャツの理念にもつながる。
○…能力の差異や障害を理由にした差別をなくすため、さまざまな属性の人たちの相互理解を促す「多様性フェス」を構想中。ステージ発表や模擬店のほか、車いすの試乗や視覚障害者の視界を体験できるブースの設置など、実現へ向け協力者を募る。当事者と話をすることで認識は変わる。ピンクシャツをきっかけに「無関心な人も動かしていく」。
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