近接する南下浦小学校との統合で来年3月に閉校を迎える剣崎小学校は11月1日、松輪にある剱埼(つるぎさき)灯台で全校児童52人の手紙や思い出の品をタイムカプセルに封入する式典を行った。開封は10年後の2034年11月。「10年後はどんな大人になっているかな」「手紙の内容を忘れていそう」など児童からは開封式を待ち望む声が聞かれた。
児童らは「未来の自分へのメッセージ」というタイトルで手紙をつづり、かつて別の灯台で使用されていた発光部分を再利用したカプセルに封入。野球ボールやおもちゃ、図工の授業で制作した作品など思い出の品や、同日発行のタウンニュースなども合わせて灯台内に保管した。
児童を代表して手紙を封入した児童会長の大原遥喜さん(6年)は「剱埼灯台は遠足で毎年来ていた身近な場所。閉校は悲しいけど、たくさんの思い出を作れてうれしい」と笑顔を見せた。
今回の企画は灯台を管理する横須賀海上保安部が、本紙から同校の閉校を知ったことで発案。普段は入れない灯台内部や展望台も開放され、児童は貴重な体験をすることができた。羽田航空基地のヘリコプターによる展示飛行も行なわれ、最接近した際は歓声が上がった。惠谷(えたに)修部長は「灯台の光と同じように、この手紙が皆さんの夢を照らす道しるべになれば」とエールを送った。
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