パン製造・販売の「法塔ベーカリー」(久里浜8の30の1)が創業100周年を迎えた。11月8日に地元政済界や取引先企業など総勢230人を集めた祝賀会を横須賀市内のホテルで開き、小泉進次郎衆院議員ほかが祝辞を述べた。
同社の屋号にある「法塔」は、1924年に創業者の森末蔵氏が佐野町法塔に製造拠点を構えたことに由来する。2代目の守氏が戦中・戦後に事業を拡げ、昭和の時代は学校給食と店舗販売の両輪で経営基盤を強固なものにした。平成に入ると3代目の勇人氏が当時では先駆的なベーカリーレストラン「カフェ・ド・クルー」を開業。2010年には、「日本全国ご当地パンまつり」に出品した「よこすか海軍カレーパン」が日本一に輝き大きな話題を呼んだ。23年に本社兼新工場を久里浜地区に建設。パンの自販機の設置を積極展開するなど、新しい販売手法にも挑んでいる。
この日の祝賀会で4代の新社長に柾人氏が就いたことが発表され、「パンをハブにして地域をつなぐ」独自の未来戦略が伝えられた。
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