自動車の試験コースを車いすで走行する記録会「日産カップ追浜チャンピオンシップ2024」が12月1日、日産自動車追浜工場内のGRANDRIVEで開かれ、8歳から67歳の選手ら55人が出場した。
舞台は同社で生産した車両の試験走行を行うコース。1周3・75Kmで荒れた路面や高速道路の段差などを再現した部分もある。記録会は競技用車いすによる5Kmの部と10Kmの部、日常用車いすで出場できる2・5Kmの部の3部門で行われた。
車いす陸上の入口にもなる同記録会。パリパラリンピックの男子マラソンで銅メダルを獲得した鈴木朋樹選手(30)も、10歳で初めて同記録会に参加している。大会事務局長は「誰でも気軽に参加できる記録会。パラ競技に興味を持つきっかけになったら」と話した。
健常者も出場
同記録会は普段車いすを使用しない健常者も出場できる。長沢在住の小林誠さん(52)は足が不自由な息子の付き添いで9年前から参加。回を重ねるごとに競技に熱中し、今年は単独で2・5Kmの部に出場した。
実際に車いすに乗ることで、路上の段差や傾斜といった「健常者には見えづらい障壁に敏感になった」と小林さん。「共生社会に向けた取り組みとしても、健常者も参加できる記録会が増えたら」と話した。
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