大学生が2泊3日の合宿を通して横須賀の課題を探り、 地元事業者に企画や施策提案を行うことで地域の魅力を伝える方法を学ぶ「地域ソン」が横須賀市長井地区周辺で11月29日から行われた。株式会社テラコ(=龍崎明信代表)の主催。
参加者は地域課題に関心を持つ市内外から集まった学生12人。今回の合宿のテーマは、 農漁業を中心とした三浦半島の自然体験プログラムを提供している(株)シテコベの閑散期の事業アイデアを同社の嘉山淳平代表に提案するというもの。学生らはフィールドワークやディスカッションを重ね、同社が抱える課題などを抽出。3グループに分かれ事業提案を行った。
平日の利用者と学生などの団体利用が少ない現状を踏まえて、ターゲットを長期休暇の大学生に絞ったグループは、仕事に近い形で農漁業を体験する合宿型のプランを考案。農産物の収穫体験だけでなく、漁具の手入れなどをボランティアで実施する。学生という新しい客層の取入れとともに、就職を控えた大学生に農漁業を選択肢の一つとして捉えてもらう狙い。
これを受けて嘉山代表は「参加者がボランティアで費用面も抑えられる。働いた分、その地域で使える独自のチケットなどを発行すれば、地域経済循環にもつながる。可能性のあるプラン」と総評した。
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