紙芝居文化推進協議会が主催する「手作り紙芝居コンクール」の実演審査が12月1日、横浜市で実施され、横須賀市内在住の小学生2人がジュニア(小学生以下)の部で入賞した。2人は今年8月に市立児童図書館で開講された小学生向け手づくり紙芝居教室に参加。2週間で脚本・イラストを制作し、9月に同コンクールに応募した。
大賞に次ぐ優秀賞6作品の一つに選ばれたのは、中島朋基さん(明浜小4年)の「さとうとしお」。食卓に並ぶ砂糖と塩が、どちらがより使われるかでけんかとなる物語。「使われた回数では塩が、量では砂糖が多かった」という結果にお互いを称え合う。最後のコマで50種類以上の調味料を画用紙いっぱいに登場させた「調味料パーティー」のイラストが高く評価された。
協賛賞の一つ「教育画劇賞」は、ニーケイス杏朱理(アシュリ)アンさん(高坂小5年)が受賞した。作品名は「みさきちゃんのあさごはん」で、主人公が朝食に何を食べようか迷う様子を描いたストーリー。円形の穴が開いた紙を活用し、目玉焼きやホットドッグなどの献立を観客に当ててもらう客席参加型の脚本で、最後には「みんな手伝ってくれてありがとう!」と終わる構成が評価された。
受賞に際し、中島さんは「まさか選ばれるなんて」と驚きの表情を見せ、ニーケイスさんは「発表は恥ずかしいけど、来年もコンクールには応募したい」とうれしそうに話した。
2000年から続く同コンクール。今回は国内外からジュニア111点、一般140点の作品が応募された。2人を指導した紙芝居作家の佐藤まもるさんは、「講師を10年続けてきて入賞は初めて。実演している姿に感動した」と生徒の受賞に目を細めた。
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