2月8日に市役所前公園で「横須賀コーヒーフェス」を主催する 野口 量司さん 横須賀市長沢在住 33歳
コーヒー文化を横須賀に
○…「見た目は同じなのにここまで違うなんて」――。コーヒーの味や香りには「フルーティー」「スモーキー」「スパイシー」など、数えきれないほどの個性があり、品種・産地・処理方法・焙煎度合・抽出方法・温度・速度によって大きく変わる。自身がそのとりことなった時の感動を多くの人に届けるべく、屋外イベントという形で横須賀に新たな風を巻き起こす。
○…バリスタを志したのは23歳の時。コーヒーを主題にした小説に影響を受け、土日の休みを利用して専門学校へ通い始め、柑橘系の爽やかな香りが特徴の浅煎りコーヒーに衝撃を受けた。卒業後は正社員だったエネルギー関係の仕事を退職し、鎌倉の有名コーヒーショップでアルバイトとして修業を開始。業界内では高齢である27歳での入門で、”年下の先輩”からの指導や叱責には「プライドが折られる思いがした」。その中で知識や接客、焙煎技術などを必死でたたき込み、3年前に独立し、佐野町で自身初の店舗をオープンした。
○…コーヒーをテーマにしたイベントは、葉山や湘南で定期的に開催されているが、横須賀では昨年が初めての開催。「横須賀に人なんか集まらないよ」といったネガティブな言葉もかけられたが、結果的には千人以上の集客に成功。飲み比べを楽しむ来場者の様子を見て、「コーヒー未開の地」で新たな文化の息吹きを感じた。
○…フェス開催を通した地域活性の先に見据えるのは、コーヒーに携わる人材の育成。かつてバリスタ求人の倍率の高さに苦労した自身を振り返り、「若者がいつでも挑戦できる体制を」と力をこめる。自らの挑戦も道半ばだが、一緒に夢を叶える仲間探しも不可分の命題だ。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>