衣笠十字路の地下道に、県立横須賀高校の美術部生徒らがデザインした壁面装飾パネルが3月17日から掲出されている。衣笠地域の商店街や町内会らでつくる「衣笠地域運営協議会」が地下道のイメージアップを図る目的で同校に協力を求めた。
1972年に完成し、老朽化も進んでいる同地下道はかねて利用者から「暗くて不安」といった声が挙がっていた。これを受けて同協議会は2015年頃から、定期的な清掃やアロマオイルを設置するなどで利用者の安心を高める取り組みを進めてきた。
アート作品の掲示はこの一環で行われ、これまで児童養護施設の春光学園や衣笠小学校、三浦学苑高校に依頼してきた。現在は6枚が掲出されており、衣笠山の桜や三浦一族など、主に衣笠地域をイメージした作品が並ぶ。
昨年の夏休み明けから制作をはじめ1月末に完成した作品は、縦90cm・横180cm。部員9人でiPadに描画したデジタルイラストを印刷した。海や山といった横須賀らしさをベースに同校の校章にも用いられている菖蒲を散りばめ、さわやかな印象に仕上げた。部員から募ったデザイン案を原画に起こした副部長の山森凪紗さん(17)は、「少しでも地下道が明るくなれば」と願いを込めた。
17日に行われたお披露目式で同協議会の鈴木敏夫会長は「このようなアート作品の掲出で地域活性化にもつながれば」と話している。
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