”多様な性”への理解訴え 「苦しみ一人で抱えないで」
同性愛や性同一性障害など、さまざまな性への理解を求める街頭キャンペーンが17日、横須賀中央のYデッキで行われた。1990年5月17日に同性愛が世界保健機関(WHO)の精神疾患リストから削除されたことに由来する。当事者らで発足した全国組織「やっぱ愛ダホ!idaho-net」が企画し、社会的弱者への対策に力を入れる藤野英明市議や市内在住の当事者らが参加した。事前にインターネットで募集したメッセージの朗読では、「職場で同性愛ネタの笑い話が。私だってレズビアンなのに。悪気はないんだろうけど…」といった、多様な性への悩みや意見が語られた。
同性愛者や性同一性障害などは「性的マイノリティ(少数派)」と呼ばれ、差別や偏見から孤立しがちで、最悪の場合自殺にまで追い詰められるケースもある。藤野議員によると、性的マイノリティは1クラス(40人)に2人いる統計もあるという。市内では、市立総合高校や馬堀中学校で女子でも男子の制服を着用することが許可されている。両校とも「性的少数派に限定した対応ではない」と説明した上で、性別にとらわれない自由な選択を生徒に委ねている。藤野議員は「横須賀は外国人が多いので、見た目や文化の違いに寛容な人が多い印象があるが、寛容イコール関心があるというわけではない」とより一層の理解を訴えている。
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