幸福運ぶツバメ再来 店内に巣 ヒナ鳥スクスク
「今年もまた、やってきてくれたよ」。1年ぶりのツバメの姿に顔をほころばすのは、安浦町「深谷クリーニング」の店主・深谷進さん=右写真。巣があるのは、店内に設置された人感センサーの上。カラスなどの外敵から身を守るにはもってこいだが、親鳥は深谷さんや来店した客が出入りするのもおかまいなしで店内に入ってくる。「ここは安心だと信用しているのかな」と深谷さん。今月中旬には3匹のヒナが生まれ、親鳥はエサを運ぶのに一生懸命だ。
昨年も同じ場所に巣が作られ、深谷さんは仕事をしながらヒナの成長を見守った。昨年ツバメが来るようになってから、噂を聞きつけたテレビ局に2回取材を受けた。昔からツバメが巣を作る家は縁起が良いと言われているが、思わぬサプライズに「ツバメが幸運を運んできた」と満足げだ。
親鳥は毎日店内で夜を明かし、明け方の6時前になると店と自宅をつなぐ階段を飛び上がり、深谷さんの寝室まで”起こしに来る”という。その人懐っこい様子から、「去年ここで生まれたヒナじゃないだろうか」と推測する。もうすぐ訪れる巣立ちのときを、今日も第2の親の気持ちで見守る。
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