今年の新成人に2016年のリオ五輪、2020年の東京五輪出場が期待される柔道選手がいる。
市内池田町出身の後藤隆太郎さん(20歳)。現在は慶應義塾大学に通う2年生で、競技と学業の両立を図りながら世界を舞台に活躍している。
昨年10月の世界ジュニア選手権(米フロリダ州)では100キロ級で優勝を果たし、日本柔道連盟の強化選手(男子B強化)にも名を連ねた。今年2月にはヨーロッパ(伊ローマ)で開かれる国際大会に出場予定で、結果次第でチャンスはさらに広がる。当人も五輪を遠い目標と前置きした上で、「(先の大会で)世界との実力差はさほど感じなかった。メンタルをもっと鍛えれば夢を実現することができるはずです」と力強くコメントしてくれた。
実業団経験のある父親の影響で小学1年生から柔道を始めた。神明中時代は全国準優勝、慶應義塾高校に進学してからもインターハイで個人戦3位、神奈川県代表として出場した国体では団体戦で優勝を手にするなど、今に至るまで順風な選手生活を送っている。
そうした反面、貫いてきたのは学業優先の姿勢だ。高校入学時には強豪校から熱心な誘いを受けたが、練習環境だけで選ぶことはしなかった。「柔道だけでは駄目」が持論。大学では法学部政治学科で学び、将来の姿もしっかり見据える。「いつの日か競技を離れた時に、異なる分野の仕事でも認められたい。両立こそが自分のスタイルだと思っています」
成人の日を迎える。特別な感慨は特段ないというが、柔道を与えてくれた両親には感謝しているそうだ。「世界で勝つことにこだわりながら、人生の成功もつかみたいです」
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