高校生・大学生が横須賀の課題解決に向けた政策を提言する公開コンペが8日、小川町のコワーキングスペース「ヨコスカテラス」で開かれた。5チームが参加し、横須賀発のファッションブランドの立ち上げをプレゼンした、県立横須賀高校3年生の女子6人が大学生を抑えて最優秀賞に選ばれた。学生団体「スカペンコ」の主催。
受賞チームは、八村美璃さん、西田夏名葉さん、川合碧さん、下井田春佳さん、平賀桃子さん、村地奈緒さんの「Y・S・NAVY」。
6人は活気のある街の姿を『観光客の盛り上がり+市民の盛り上がり』と定義。2008年から2012年で観光客が142万人増加しているのに対して、市民の7割以上が地域活動へ参加していない状況を掴み、地元を盛り上げるツールとしてファッションに着目した。ブランドの第一弾として手掛けたのが「ヨコスカネイビーパーカー」。若者の間でカレッジパーカーが人気を集めていることや、着回しの幅が広いことなどを参考に、横須賀を象徴するカモメや錨をモチーフにしたエンブレムを合わせた。横須賀特有のアイテムであるワッペンや刺繍でアレンジを楽しむという。
普及アイデアとして、市内全域の商店街で販売を行い、着用者が店舗で特典を受けられる仕組みなどを提案。パーカーのコーディネートなどをSNSで発信し、市民の関心や一体感を醸成させる。ネイビーパーカーのほかに、Tシャツやスカジャンのリバイバルにも挑戦し、ファッションブランドの確立をめざすとした。
審査員を務めた横須賀市都市政策研究所の古谷久乃副所長は「高校生ならでは当事者意識を感じられた。実現性も高い」と評価した。
同チームは最優秀賞特典として、「吉田雄人市長にプレゼンする権利」を獲得。近日中に今回の政策提言を市長室で行う。ネイビーパーカーの販売は未定。
このほかの提言には、転出者の視点を政策形成に活かそうとする活性化策や、市が数年前に行ったマイホーム取得の助成制度をブラッシュアップさせた「こだわりマイホーム応援制度」、谷戸の空き家をエリアごとに役割をもたせたゾーニングで活性化を図る「ツリーハウス構想」、家庭から排出される生ごみをたい肥化し、農家との連携で新鮮な野菜と交換できる「食が循環するまちヨコスカ計画」があった。「いずれもデータに基づく分析がされており、課題から結論を導き出せている。こうした機会を通じて若者と政治をつないでいきたい」と主催団体代表の竹岡力さんは話した。
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