京急長沢駅前に広がる大規模住宅団地「湘南長沢グリーンハイツ」の再生事業に、県外の不動産建設会社が乗り出す。十数年来、住民不在となっていた街区を丸ごと買い上げ、リノベーションして低廉価格で売り出す。来年2月の工事着工と同時に販売もスタートさせる。同エリアでは近年、団地居住者の高齢化が問題視されており、新陳代謝を図る大きなきっかけとなりそうだ。
修繕し低価格で再販売
グリーンハイツを舞台に団地再生に挑むのは、愛知県名古屋市に本社を置く(株)ユニホー。同社は、築古の共同住宅を1棟丸ごと買上げ、値ごろ感のある価格で再販売するビジネスを展開している。共用部分の修繕工事のみを行い、物件購入者が好みに応じて室内をリフォームしていくスタイル。今回の事業では、他エリアでの成功モデルを横須賀に持ち込む。千葉県千葉市の花見川区で行っている事では、3DKの物件を170万円〜で販売。長沢では500〜600万円前後での売出しを予定しており、若いファミリー世帯を呼び込んで街全体の若返りを進める。
グリーンハイツは1970年代後半に造成がはじまった共同住宅。現在、全48棟に約900世帯が暮らしている。同社が取得したのは、7街区と呼ばれる一角。かつて企業の社宅として利用されていたが、撤退後は7棟150戸すべてが”空き家”状態となっていた。これに加えて、エリア一帯では当初の入居者が高齢化。世代バランスの不均衡という問題にも直面していただけに、明るい兆しが見えてきたといえる。
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