今月11日、按針のまち逸見を愛する会の主催で、「按針セミナー」が行われた。同会では、「大河ドラマを通して、三浦按針の偉業と魅力を広く伝えたい」と活動を展開しており、同セミナーは、その機運を盛り上げようと企画された。
当日は、同会会長の米山淳一氏と歴史時代作家の仁志耕一郎氏、浄土寺住職の逸見道郎氏の三者が鼎談を行った=写真。冒頭で「按針の生涯には、日本に辿り着いた苦労や文化・時間感覚の違いなどを乗り越えた壮大な物語がある」と米山氏。逸見氏は、関連する4市の市長らと共にNHKへ要望に赴いたことに触れ、「その土地がどれくらい切望しているか、形で示すことが必要」と話した。
家康に関する著書のある仁志氏は、「江戸時代の礎を作ったのは家康と按針の2人。関わった場所も江戸・逸見だけでなく、伊豆や平戸、臼杵、大阪・京都、さらにはルソンなど広く、(按針は)多言語を操り、航海術や交渉力もあった。とても有能な人物で今の時代、グローバル社会のお手本になる」と力強く語った。逸見氏も「家康は内政外交に厳しい人。とてつもない政治力を持っていた。按針はその精神的支えでもあり、外務大臣のような存在。彼がいなければ江戸幕府は成り立たなかった」として、その功績を大河ドラマで広める意義を示した。
同会では「没後400年となる2020年のドラマ化を目指したい」と考えており、先ごろ按針と逸見を紹介する冊子を作成。今後は署名活動も進めていく。
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