明治期に東京湾に築かれた軍事要塞「第二海堡」の観光利用が解禁される見通しとなった。民間事業者が8月中旬以降、トライアルツアーを実施する。一般上陸が禁止されている場所だが、砲台跡といった戦跡や明治期の優れた土木技術の紹介などを切り口に集客を図る。
国土交通省や横須賀市などで組織する「第二海堡上陸ツーリズム推進協議会」が10日、島内状況を確認する渡島テストを行い、報道陣にも公開した。同協議会では、トライアルツアーの実施者を公募し、今月末に選定する。早ければ来月13日(月)以降に上陸を伴うツアーが試行される。
事業参入をめざしている猿島航路・軍港めぐりのトライアングル、鈴木隆裕社長は「東京湾要塞を構成する砲台群の一つとして、猿島や観音崎との連続性をパッケージ化したツアー企画を打ち出したい」と展望を話した。
今月16日(祝)には、日本初の海上人工島である「第二海堡」を歴史、土木建設技術、ツーリズムの観点から検証する講演会が開かれる。会場は市総合福祉会館。午後1時半から4時半。入場自由。
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