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【連載─【2】】「猿島」秘めたる可能性 百人百様のセンスアイランド
アートとは、世の中に違う視点や考えるきっかけを与えるものである。夜の無人島・猿島で開かれている「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」は、訪れた人にどんな気づきをもたらしているのか。横須賀でデザイン会社を営み、スカジャン絵師として活動する横地広海知さんが今回の企画展で感じたことは──。
日頃、クリエイティビティ・子育て・多様性・観光という観点から街づくりと関わっていますが、各分野での課題解決を図る中で「私自身を知る」ことこそが重要であると考えています。その意味で、五感をフルに働かせて体感する「Sense Island」はまさに「私」と向き合う最適な舞台であるように思います。
暗闇に包まれた無人島、そんな「生活動線」とは程遠い場所で限られた情報を頼りにアートに触れる。暗夜の中で次第に自分自身の感性が高まり、横須賀の自然と、島に点在するアート作品群が複雑に絡み合い迫ってきます。
感性が剥き出しになったままアートと向き合うと、自分の「好き!」「苦手!」を素直に感じることができるようになる気がします。私が小さい頃に暮らしていたパリのように、芸術鑑賞が身近な地域では「私は苦手だけどあなたは好きなんだよね」と異なる感性も前向きに捉えるベースがあったように思います。同じ場所にいながらそれぞれの感性で島を体験し、100人いたら100通りの「Sense Island」が形作られていく。アート作品を前にするとどうしても答えを求めがちですが、芸術の素晴らしさは正解がない点なので、今回のような機会が増えることは、真の多様性実現にもつながっていくように感じました。
また、猿島にインスパイアされた作品群から見落としがちな私たちの横須賀自身の魅力にも気づかされるのではないでしょうか。
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