”最後の海軍大将”としてその名が広く知られ、敗戦後は横須賀市長井町の荒崎で隠棲生活を送った井上成美(1889─1975)の未公開肉声テープが今月30日(土)、田浦町の海上自衛隊第2術科学校で開かれるオープンスクールで再生される。1966年に収録されたインタビューで半世紀ぶりの披露となる。
井上のインタビューテープは、海自第2術科学校の資料室に保管されており、その存在を知った一部報道機関が今年に入って再生に成功した。同校では古い形式のテープであっため、これまで中身の検証ができなかった。
このテープには晩年の井上の肉声が収録されており、主に組織運営や教育に関する持論を語っているという。戦時下(海軍兵学校校長時代)で英語が敵国語とされている時も国際的視野を持つ必要性を説き、英語の授業を継続させたなどの逸話があり、これを裏付ける
貴重な資料となる。
肉声テープは当日の公開講座で聞くことができる。第1部は「軍人としての生き様」(午前9時30分)、第2部は「海軍大将の英語塾」(午後1時30分)をテーマに、井上の人物像に迫る。入場自由。問い合わせは海自第2術科学校総務課【電話】046・822・3500
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