スノーボードのアルペン競技で頭角を現している兄妹がいる。津久井在住の余郷隆正さんとさくらさん。隆正さんは(SAJ2020―21)国内強化指定選手、さくらさんはその上の(SAJ2020―21)ナショナルチームメンバーに選ばれている。雪とは無縁の環境をものともせず、努力の積み重ねで好成績をあげている2人。掲げる目標は冬季五輪出場だ。
僧侶と選手、二足の草鞋の実践者に──隆正さん
隆正さんは、今月13日に米コロラド州で開かれた大会で4位の結果を収め、15日に帰国したばかり。国内ランキングも6位と好調をキープしている。
大正大学の2年生。追浜高時代はラグビー部に所属していたが、卒業を期に小学生の頃から親しんでいたスノーボードに転向。すでに競技の世界に身を置いていた妹のさくらさんの活躍にも触発され、レース活動を始めた。遅い競技スタートに雪山までの移動距離。ハンデを感じることもあるというが、身体能力の高さと努力で埋めている。実家は津久井にある法蔵院。将来は僧侶と選手、二足の草鞋の実践者となるために奮闘中だ。
世界大会の表彰台に立つ──さくらさん
3歳からスノーボードをはじめ、小学1年生で大会出場。中学生で表彰台の常連になるなど選手として順調な歩みを見せている。国内女子ランキング10位。世界大会の表彰台に立つことを夢見る。
法政大学国際高校の2年生。「練習や試合を通じて『できない』ことが『できる』ようになる過程をスノーボードから学んでいる」という。
兄の隆正さんについては、「練習仲間として刺激を与えあう関係。アドバイスをもらうこともあり、とても感謝している」と兄妹愛をのぞかせる。競技に打ち込める環境を用意してくれている家族への感謝も忘れない。
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