射撃のビームピストルで4月17・18日に埼玉県で行われる全国大会に出場する 鬼丸 凜太郎さん 西逸見町在住 三浦学苑高2年
「自分との戦い」楽しむ
○…3月に行われる予定だった全国高校選抜大会が延期、代替で分散開催となった。昨年度は大会がほとんどなく、高校生として初の全国。「試合前のモチベーションを保つのが難しい」と苦笑する。
○…市体育協会の小中学生育成プログラム「横須賀ジュニアトップアスリートアカデミー」の出身。小学6年で初めて手にした時は「全然当たらず、やっていけるか不安だった」。次第にど真ん中、満点を出せるようになり「続くと嬉しいし、負けず嫌いの性分が出て”自分との戦い”を楽しめるようになっていた」と語る。坂本中では野球部に所属し、射撃と両立。その中学時代、身体の成長とフォームのバランスとの調整で大会での成績は一進一退、思い悩むこともあったが「勝負心やあきらめない気持ちの強さは、野球の経験が活きている」
○…久里浜にある練習場は自宅や学校から1時間以内で「恵まれた環境」と話す。平日は3時間、週末は4時間以上、休場日以外は毎日、的に向かう。自分を客観的に見て「日々コツコツ目標に向かって進めるタイプ」。個人競技を「極める」には技術はもちろん自身を高める精神力も必要だ。「肩や腕に無理に力を入れず、当てようと狙わずに意識をフラットに保つこと」。凜とした佇まいで、心を乱さず試合に臨む。
○…射撃にはピストルとライフルでそれぞれエア(空気銃)・ビーム(光線銃)、4つの種目があり、大会に応じて使い分けている。高校の全国大会の次に目指すは、インターハイや国体、その先に見据えるのは五輪。高校生以上になると競技人口も増えていく。「上に行きたいという意欲が増した。頂点を目指したい」。秘めたる闘志を見せた。
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