今年7月に就航予定の横須賀新港―新門司港(北九州市)のフェリーについて今月1日、運営会社の東京九州フェリーは運賃や運航概要などを発表した。航路には「はまゆう」「それいゆ」2隻の新造船フェリーを投入し、週6日運航する計画。横須賀側ではフェリーターミナルの建設のほか、受け入れ準備が着々と進んでいる。
フェリー会社も説明を
一方で就航まであと2カ月余りとなった今も、ふ頭利用や周辺環境の影響について、市と近隣住民や港湾事業者との話し合いは平行線を辿る。騒音や渋滞などを懸念した住民からの陳情を受け、市は専門事業者に調査を依頼。その結果などを今月初め、地元町内会に説明した。しかし「これまで挙げている課題に対する取り組みや対策が明確でない。反対の意思は変わらない」などと反発が上がる。
また、ふ頭で荷役を行う港運事業団体への市の説明会も今月16日に行われた。ターミナル工事に伴い、3カ月以上も接岸できていない事業者もあり、「生活が懸かっている中で行政として無責任だ。既存事業者を蔑ろにしている」「工事完了後、(自動車運搬船は)今まで通り接岸できるのか。現状では今後の船積みの依頼にも答えられない」との声もあった。
さらに「市は既存事業者とフェリーをふ頭内で共存させるとしているが、その”共存”がどのような形か示してほしい。フェリー会社にも説明の場に来てほしい」と質問するも、明確な回答はなかった。この会に参加した全日本港湾労働組合の担当者は「北九州側も横須賀の状況を心配している。ここまで整わない状況で就航していいのか」と話した。
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