災害時に避難所での食事について考える防災啓発の講習会が8月5日、長沢駅近くの地域コミュニティ拠点「サンカフェ広場」で開かれた。関心を寄せる約30人の住民が参加した。
避難所では配給される飲食物に限りがあり、調理設備も十分ではないことが想定されるため、多くの自治会や町内会で防災食(非常用保存食)「アルファ米」を備蓄している。今回の講習会では、緊急時に対応できるよう炊き出しの仕方や味を事前に確認。想定する避難人数に対してストックしておく分量などについて考える機会とした。
アルファ米は、炊飯後に乾燥させて作った加工米。炊き上げる必要がなく、具材と水を加えて約1時間蒸らすだけで主食のごはんが完成する。今回は50食分の炊き出しを行い、試食も行った。消防団員による救命講習もあり、シーツを用いた三角巾で骨折や捻挫した箇所を固定する方法などを学んだ。
《記者が実食》
「防災食とはとても思えない─」。アルファ米を初めて口にした感想だ。この日、用意されたのはわかめご飯。防災食と聞くと味はあまり優先されないイメージがあったがそれは単なる先入観。白米の十分な甘みとしっかりとした食感を得られた。災害時であっても日々の食事は大切。栄養補給とともにストレスを和らげる効果がある。防災食の進化を感じた。
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