久里浜商店街にあるクラフトビール醸造所「法龍山麦酒」では、新商品開発による地域の盛り上げや発達障がい者の就労機会の創出をめざしたクラウドファンディングを行っている。自身も障がいのある店主が、生きづらさを感じた経験を活かして働きやすい職場づくりに取り組む。期間は10月16日(月)まで。
醸造責任者の藤堂曜平さん=人物風土記で紹介=は、野比にある「法龍山 最光寺」の生まれ。「僧侶が醸す”寺(じ)(地)ビール”」と銘打ち、注ぎたてが味わえる立ち飲みカウンターを併設した工房を今年4月にオープン。走水の湧水を使い、オリジナルレシピで作ったクラフトビールが人気を博している。
クラフトビールの魅力発信や摘果実など未利用農産物を使ったSDGsへの貢献と並んで、「発達障がいがある人など、多様な人材の雇用を通じた社会貢献をめざす」との理念を掲げる藤堂さん。「私も発達障がいがあり、社会に出て働くことや生きづらさを感じながら生活をしてきた。どんな特性を持つ人でも個性を尊重してのびのびと働ける場を作りたかった」と語り、クラウドファンディングで広く支援を呼びかける。
また、食と健やかな心身を大切にする寺の教えからアイデアを得た「薬膳ビール」の開発も構想。国際中医師・国際中医薬膳師が監修した”おいしくて身体にやさしいビール”を新たな看板商品として根付かせ、健康増進やにぎわいづくりなどでも「地域に貢献したい」としている。
目標金額は200万円。発達障がいがある人を新たに雇用するための設備費や人件費、研修費、薬膳ビールの開発費などに充てられ、支援者にはクラフトビールセットや工場見学・醸造体験などのリターン(返礼品)を用意している。
詳細はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で検索。
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