県内商店街の優れた取り組みを表彰する「第12回かながわ商店街大賞」で、久里浜商店会協同組合が大賞を初受賞した。昨年オープンした、サッカーJ1「横浜F・マリノス」の練習場を地域資源として活用した連携事業が高く評価された。森下守久理事長は「会員の協力と努力の賜物。今後も商店街一丸となってにぎわいを作っていきたい」と喜びを語った。
京急久里浜駅とJR久里浜駅周辺に広がる西口栄通り、駅前本通り、すずらん通り、黒船仲通り、はろーど通り、中央通りの6商店街約170の会員で構成する久里浜商店会協同組合。イベントのほか、独自のプレミアム付き商品券の発行や移動販売「久里浜おつかい便」、空き店舗を活用したコミュニティスポットの運営など、活性化をめざした事業を展開する。昨春には従来のポイントカード「くりはまドリームカード」をアプリ化し、商店街のデジタル化による利便性向上やコロナ禍の新たな生活様式に対応する取り組みを先行して推進している。
好評のご当地カレー
2023年6月、マリノスの練習場が久里浜1丁目にオープンするのを契機に、若手有志が中心となり「F・マリノスKURIHAMAカレー」をチームと共同開発。商店街内の約40店舗で販売している。チームの栄養管理アドバイザー監修の本格的な味わいで、これまで約1万食を製造する人気ぶりだ。
練習場誘致計画が持ち上がった18年頃からチームフラッグを掲出して歓迎の意を示してきた同商店会。昨年は分電盤や街路灯のラッピング、路面の塗装、イルミネーションなどチームカラーのトリコロール(赤・白・青色)で彩って盛り上げに寄与。「マリノスがある街」として、市内外に強く印象付けたことなども評価された。
森下理事長は今後のにぎわい創出事業について、2025年3月の開院に向けて神明町で建設工事が進む横須賀市立総合医療センターにも言及。「病院職員や通院患者などを中心に久里浜の定住・訪問人口が増えることが想定される。新たな試みを考え、来街者を増やしていきたい」と展望を述べた。
久里浜商店会サッカー少年を応援
横浜F・マリノスと地域の良好な関係を推し進める取り組みの一つとして昨年12月、おひざ元である久里浜商店会協同組合の主催で「第1回F・マリノスくりはまカップ」が開かれた。横須賀市内で活動する12の少年サッカーチーム(小学3年生以下)が参加し、タイトルを競い合った。
決勝トーナメント参加の4チームには久里浜1丁目公園内に新設されたF・マリノススポーツパークの天然芝グラウンドでプレーできる特典を用意。同組合の森下守久理事長は「プロ選手が練習で使用する最高の環境が身近に存在することを伝えるとともに、小学生チームが楽しみながら上をめざすきっかけにして欲しい」と狙いを話した。今後も継続開催していく。
今大会は鴨居SCが優勝。MVPに小原台小3年の根岸勝選手=写真左=が選ばれた。
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