わたしのまちでいきる 【22】一番の使命に立ち返る「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
一時預かり保育所sukasuka-nurseryを開所して1年が経つ頃、利用者が増える一方で課題も見えてきました。元々は子どもを育てる親御さんのレスパイト(一時的な休息)のために作った施設ですが、認可外保育施設として安定した運営を続けるには利用料金を上げざるを得ない状況に。かといって1時間あたりの利用料が1千円を超えるとなると、3時間預けたら3千円以上。子育て世帯の家計状況を考えると気軽に利用できません。よっぽど困ったときは預けても普段の息抜きに使うかと言ったら...?これでは開所の一番の目的であるレスパイトの役割はとても果たせません。頭を悩ませていた時、nurseryの園長から「市の児童福祉事業として指定をもらえないか」と提案がありました。調べてみると、確かに施設の目的や事業内容が児童福祉法の『一時預かり保育事業』にすべて当てはまっています。ここまで運営してきた実績もあり、十分交渉できると思った私は市担当課へ。児童福祉事業の現状と課題、一時預かりを必要とする子育て世帯の声やデータを集め、時間をかけて交渉を重ねました。市もその必要性を理解し、市内初となる単独型一時預かり保育事業を開所しようと動いてくれました。これも今までsukasuka-ippo代表として様々な会議に参加したり、市との意見交換で課題共有をしてきた積み重ねがあったからこそだと思っています。 -次回に続く
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