わたしのまちでいきる 【24】安心して通える学びの場「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
地域の中学校が抱えている支援の必要な子どもたちの学習の課題と現状。小学校の頃と異なるのは、進学、つまり受験を視野に入れた指導をしなければならないということです。進学のためには内申をつける必要があり、定期テスト等で点数を取ることが難しい場合、課題の提出がとても大事になってくるため、例えば課題と答えを一緒に渡し、とにかく提出を!とするのが一番手っ取り早いわけです。でもこれでは学習の理解が未熟な部分がわかりづらく、進学先で本人が一番苦しむことになります。
やはり学校だけでは満足にサポートできているとは言えず、家庭または別の学びの場所があれば...というのが先生たちの本音でした。
一方で、親御さんの声はというと小学生の頃のように親が子に勉強を教えるのはとても難しい。かといって特性もある中で一般的な学習塾はハードルが高く、家庭教師や個別指導も障害や特性の理解がないと心配。やはり自分が感じていた通り、支援の必要な子どもたちと保護者が安心して通える学習の場所が必要だと改めて思いました。
そういった課題を踏まえた上で、私たちが目指す学習支援事業はどんなものか?と、しっかりと計画を練り、事業計画書を作成。また、準備資金については、ありがたいことに日本財団の助成金が採択され、学習スペースの整備や必要教材の準備など、無理なく進めることができました。
-次回に続く
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