神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀・三浦版 公開:2024年4月19日 エリアトップへ

公立中学校 消えゆく”学ラン” 移行期で詰襟・ブレザー混在

教育

公開:2024年4月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
詰襟とブレザー姿の学生が混在している長井中
詰襟とブレザー姿の学生が混在している長井中

 性差の境界線をなくす「ジェンダーレス」の言葉や概念の浸透と共に、学生の代名詞である「制服」に変化が訪れている。横須賀市内の中学校も例外ではなく、常葉中学校では2年生が着用している「詰襟」を最後に見納めとなることが決まっている。詰襟からブレザーへ。スクールユニフォームの変容の歴史や背景を探った。

 近代化の象徴として、男性が着用する詰襟は明治時代から、女性のセーラー服は大正時代から広まったとされる。その後1980年代では、着丈の長短を調整する変形学生服、90年代後半に入るとルーズソックスなどが流行した。「変形学生服は当時の学生たちの流行りでもあり、威勢を示すものだった」と当時を知る男性は懐かしむ。

 流行や時代とともに姿を変えてきた学生服。市内では制服着用に関する規定を各学校長に委ねている。23ある公立中学校のうち、野比・長井・追浜・鴨居・常葉の5校が現在も詰襟の制服姿を着用している。常葉を除く4校は、現2年生から、常葉は現1年生からブレザーに変更されている。

機能性を重視

 制服の変更に至った経緯を常葉中の小板橋貴久校長は「ジェンダーレス化が進んだ事が理由として挙げられるが、ブレザーは生地や素材が詰襟と違い洗濯などの手入れが比較的容易。機能性・経済性を重視した」と話す。

 しかし、兄弟間でお下がりを使用する予定だったという保護者の声もあった。野比中では、「数年のうちはお下がりや譲り受けた詰襟の着用は可」としており、完全にブレザーに移行するまでの間、各家庭の経済面や生徒自身が何を着たいかを優先している。

 これまで体育の授業での用途が前提だった学校指定のジャージ(体操服)は性差を感じさせない仕立てや、感染症対策として家庭で毎日洗濯しやすいなどの理由で、登下校や授業の時間でも使用する学校が増えており、機能性に重きを置いた自主的な選択が進んでいる。

高校では数校

 市内の公立高校では、詰襟を指定の制服に採用している学校が複数ある。上町の学生服専門店「今関」は「比較的長い歴史のあるいわゆる”伝統校”では、イメージや象徴を守るために、変更しづらい一面もあるのでは」と分析している。

横須賀・三浦版のローカルニュース最新6

ジャズ&ボサノバの調べ

ジャズ&ボサノバの調べ

20日、マゼラン湘南佐島でライブ

9月6日

一体感のある演奏目指し

横須賀学院高校吹奏楽部

一体感のある演奏目指し

県最高賞で東関東へ挑む

9月6日

ミカン狩りで出会い演出

参加募集

ミカン狩りで出会い演出

10月に「みうら婚活ツアー」

9月6日

障害者の免許取得を支援

障害者の免許取得を支援

久里浜中央自校が専用プラン

9月6日

高齢者へ外出支援

湘南たかとり福祉村

高齢者へ外出支援

自家用車で通院介助

9月6日

浦賀の異国船対応

歴史講座

浦賀の異国船対応

9月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 9月6日0:00更新

  • 8月30日0:00更新

  • 8月23日0:00更新

横須賀・三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第15回 駿河台編【6】文・写真 藤野浩章

    9月6日

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第14回 駿河台編【5】文・写真 藤野浩章

    8月30日

横須賀・三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月6日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook