演者も舞台を支えるスタッフもオール市民で組織する「横須賀市民ミュージカルを作る会」(通称=SUKAミュー)の6年ぶりの公演が8月10日(土)・11日(日)の両日、深田台の横須賀市文化会館大ホールで開かれる。
作品は米国のペリー提督率いる黒船の来航を題材にしたオリジナル劇『ナミとチャル〜黒船がやってきた』。猿島に伝わる伝説の白猿「チャル」に導かれた主人公の「ナミ」が170年前の浦賀にタイムスリップするコミカルな物語で、無血で結ばれた日米和親条約締結の裏側などの史実を盛り込んで郷土色豊かに仕上げている。2001年に結成されたSUKAミューの初演作のリメイクとなる。
直近の公演は18年。20年には新メンバーを集めて準備を進めたが、新型コロナの影響で断念した経緯がある。4年の時を経て再始動した今回は、公募で集まった小学3年生から70歳までの男女総勢29人がステージで歌い踊る。
演者の固定化を避ける狙いでSUKAミューの活動は単年度制だ。市民が舞台芸術に触れるきっかけの場となっており、多くの舞台人がここから巣立っている。今回は10代・20代が数多く参加しており、「若い世代の育成の場になれたら市民芸術に厚みが出る。異世代交流としても意義のある活動」と作・演出を手掛ける横田和弘さんは話している。
開演時間は10日が午後1時と5時30分。11日は午後1時。鑑賞券は一般2500円(3000円)、高校生以下1000円(1500円)、未就学時無料(※カッコ内は当日料金)。
取り扱いはオクターブ【電話】046・826・3838
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