神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀・三浦版 公開:2024年8月16日 エリアトップへ

横須賀市 音声AIで認知症予防 「会話」に着目 産学官開発へ

社会

公開:2024年8月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
開発中の会話AIサービスを紹介する丸橋代表取締役(右)
開発中の会話AIサービスを紹介する丸橋代表取締役(右)

 横須賀市は7日、産学官で連携し、新たに人工知能(AI)を活用した認知症予防サービスの共同開発に乗り出すと発表した。同日、音声会話型AIアプリ「Cotomo(コトモ)」を提供する「Starley(スターレー)(株)」(東京都港区)と連携協定を締結。今後市内の高齢者施設などで試験利用を行い、医学的見地からの効果検証を経て将来的な提供を目指す。

 同社によると、開発中の生成AIは音声コミュニケーションに特化し、タイムラグのない自然な会話が可能。さらに昭和時代のニュースをAIに追加学習させることで、高齢者の思い出話を促すことができるという。

 会話による認知症予防効果について、同社の丸橋得真代表取締役は「頻繁に他者と会話をする人と少ない人では1・3〜5倍ほど発症リスクに差がある」と説明。一方、生成AIによる予防効果の定量的なデータはなく、全国の自治体に先駆けて生成AIを積極的に運用する市の呼び掛けで共同開発が実現した。

 この日の記者会見で開発中の機能が紹介され、AIが「今日は何の記者会見なの?」「横須賀市で海軍カレー食べたって言ってたよね」など円滑に会話する様子を披露した。今後は周知を経て、10月から来年3月まで市内介護施設などで試験利用を実施。学術機関で効果を検証し、サービスの改善に役立てる。

 市によると、65歳以上の市民の割合を示す高齢化率は今年4月1日現在で32・69%。県内でも進行が進み、特に認知症の発症率が高まる85歳以上の高齢者数は2020年の2万198人から30年には約9千人多い2万9277人に増加すると推計されている。

 こうした背景を受け、上地克明市長は「認知症予防の新たな一歩だ。横須賀市だけではなく、全国の高齢者がいつまでも元気で安心して暮らせる未来に向けて取り組む」と意欲をにじませた。

横須賀・三浦版のトップニュース最新6

9年半ぶり再配備

原子力空母ジョージ・ワシントン

9年半ぶり再配備

「基地のまち」歓迎と不安交錯

11月29日

市主体で本格導入へ

ライドシェア

市主体で本格導入へ

採算不透明で枠組み継続

11月29日

「新聞は世界豊かに」

横須賀高校石川さん

「新聞は世界豊かに」

県コンクールで最優秀賞

11月22日

「EMクラブ」CGで再現

鴨居出身画家・広瀬さん

「EMクラブ」CGで再現

戦後ジャズの象徴、後世に

11月22日

発達障害の可能性広げる

こども禅大学

発達障害の可能性広げる

保護者と児童対象「学びの場」

11月15日

土砂災害機動部隊を新設

横須賀市消防団

土砂災害機動部隊を新設

東西市域で復旧体制強化

11月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月29日0:00更新

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

横須賀・三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第26回 江戸編【4】文・写真 藤野浩章

    11月29日

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第25回 江戸編【3】文・写真 藤野浩章

    11月22日

横須賀・三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook