京急三崎口駅付近から三崎漁港までを結ぶ都市計画道路・西海岸線(延長約5・6Km)の未整備区間約2・5Kmについて、県は9月19日、来年度から用地取得に着手する方針を示した。4年間の取得手続きや埋蔵文化財調査などを経て2033年度の開通を目指すという。地元経済活性化や渋滞解消に向けた長年の課題が具体化することになる。
同日、県議会本会議で石川巧県議(自民党)の一般質問に答えた。
同線は県道26号線の三崎ロータリーを起点に国道134号線の三崎口駅付近までを結ぶバイパス道路として、1963年に都市計画決定。三崎漁港〜小網代の南側約3・1Kmは整備を終えているが、小網代〜三崎口の北側約2・5Kmが未整備になっている。
三方が海に囲まれる三浦市は幹線道路の不足から休日や観光シーズンに主要道路の渋滞が常態化。地元経済団体などから成る市幹線道路整備促進協議会が30年以上にわたり整備を求めていた。
整備着手は21年6月に黒岩祐治県知事が表明。これを受け、県では今年度、用地測量や道路、小網代湾をまたぐ約600mの橋梁の詳細設計を進めてきた。
この日、西山俊昭県土整備局長が西海岸線について「三浦半島地域の渋滞緩和を図るとともに観光交通を支え、災害時の代替路としても機能する大変重要な路線」と答弁。「引き続き県は、三浦半島地域の経済活性化や災害時の対応力強化に資する早期整備に向けてしっかりと取り組んでいく」と述べた。
県横須賀土木事務所によると、今年に入ってからの調査で整備ルートに埋蔵文化財の包蔵を確認。用地取得後の本格的な調査の進捗にもよるが、順調にその後の工事が進んだ想定で2033年度の完成を見込む。
同線は三崎口駅付近で将来的に三浦縦貫道路と連結する計画だが、縦貫道路の南側約2・5Kmは未整備となっており、県は「事業着手時期は未定」としている。
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