わたしのまちでいきる 【32】目標クリアで「認定証」「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
onestepの職業体験では、目標を3段階に分け1つクリアするごとに「認定証」を発行する仕組みがあります。基本的な社会のルールを身に着ける第1段階に続き、第2段階では支援員付き添いのもと実際に仕事を体験。慣れてきたら少しずつ作業量を増やしたり時間をのばしたりして、支援も付き添いから見守りへと手を離していきます。これを複数の企業で実施し、評価をもとに認定証を発行します。
第3段階は1人で体験先へ行き決められた時間仕事をして、onestepに帰ってくること。ここまで来ると、本人たちも色々な企業での体験を経て「自分がどんなことが向いていて、どういうことを仕事にしたいか」が見えてくるはずです。自分で希望の職種や企業を選び、学校とも連携しながらインターンという形で企業へ。企業側から十分雇用ができる人材だと評価をもらうことを目指します。最終段階で発行される認定証は彼らにとってかけがえのない"履歴書"となり、就職する際に大きな役割を担ってくれます。
最終段階まではとても長い道のりのようですが、逆に言えば段階を踏むには時間が必要だということ。中学1年生から高校3年生までの最大6年間を使って積み重ね、必ずどんな形であれ実になると信じています。
開所から2年。この取り組みは始まったばかりですが、数年後、卒所生を送り出すことを今から楽しみにしています。
-次回に続く
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