栃木県で先月11日に行われた第33回全国道場対抗剣道大会で、県代表として出場した正栄館(しょうえいかん)磯部道場(森崎)が団体戦で優勝を果たした。県勢として初の快挙。
同大会の団体戦は小学生、中学生、20代、30代、40代からそれぞれ選抜された5人が戦う。各都道府県の剣道道場連盟から、5人全員の実績が評価され推薦を受けたチームのみ参加できる。正栄館は今回、各年代において高レベルの選手を揃え、約20年ぶりに推薦を受けての出場となった。
チームの軸は神奈川県警の北条兄弟。40代、兄の将臣さんは2006年の世界剣道選手権個人で世界一の実績を持つ。30代の忠臣さんも同選手権の団体メンバーで3度の優勝経験がある。池上小6年生の杉本烈輝君は今大会個人戦でも2位に輝いた”逸材”。神明中3年の増田ロイ君、20代の鈴木賢太郎さんも県大会レベルの実力を持つなど”精鋭”5人で今大会に挑んだ。
エースの一撃で逆転
安定した戦いぶりで順調に決勝までコマを進めた同道場。決勝の相手は地元栃木で大会常連の優勝候補だった。「正直厳しいと思った」と磯部政博館長が話す通り、4人目を終えた時点で負け越し。しかし5人目のエース将臣さんが1本を2回取り、逆転で優勝を果たした。
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同道場は今年創設50周年を迎える。技術の習得はもちろん、挨拶や礼儀作法を身に付けることに力を注ぐ。現在は100人程が在籍し、過去には小泉孝太郎氏、進次郎氏も通っていたことで知られる。
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