江戸の幕末から明治に活動した文人画家として知られる長島雪操。八幡久里浜村に生まれ、当時の浦賀の文化人の間で流行した俳句に親しみ、やまと絵を学んだ。浦賀奉行の浅野長祚(ながよし)との交流で優れた中国絵画を目にしたことから、文人画(南画)の道に進んだ。
横須賀美術館では、浦賀奉行所開設300年周年の記念企画として長島雪操の作品や関連資料を紹介する特別展示を開催している。和漢の様々な文化を吸収した作品から、近世の浦賀文化に触れることができる。
会場は地階展示室4、会期は12月13日(日)まで。詳細は【電話】046・845・1211
地元久里浜の名主
雪操(本名/尚賢)には村の名主という顔もあった。久里浜と野比をつなぐ尻こすり坂の開削を父の六兵衛から引き継ぎ、1884年に竣工。坂の途中にある記念碑=写真=は雪操の筆によるもの。このほか、地元の久里浜八幡神社社殿には「板墨画龍図天井」があり、2013年に、横須賀市の指定重要有形文化財となっている。
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