「昭和のかほり」展を開催している 石渡 道臣さん 初声町在住 63歳
趣味を原動力に前へ
○…「この電話は、黒電話のひとつ前のモデルでね。よくある黒電話よりも厚みが少し薄いでしょう」―。解説してくれる表情は、まるで子どものようにうれしそう。プッシュ式が当たり前の今、ダイヤル式の電話に懐かしさを感じる。「どの時代にどんな人が使っていたのか。収集品を見ながら、時代背景などに思いを馳せる時間が心地よい」とやさしく語る。2月24日まで、初声町のギャラリー&ティーサロンNagomi(なごみ)で古い道具などが集められた「昭和のかほり」展を開催している。
○…1994年頃から出張先や休みの日に骨董市を回って古道具を集めだしたという。最初はテレビや洗濯機など電化製品を中心に集めていた。その後は、ジャンルも広がりカメラや電話機、本、薬など多種多様に。廃船のマグロ漁船のライトもある。収集の趣味を知った漁師がくれたという。今までに集めた品物は約300点にもなる。「私にとっては宝物」と話す。
○…常連になっている同店のマスターから展示会開催をすすめられた。「趣味で集めたものだから人に見せて良いのか」と謙遜する。訪れた人は皆、古い品物に興味津津。手に取ってじっくり眺める人や時代背景を聞く人など様々だとか。「思い出話などに花が咲くこともある。初めて会った人と会話ができるのも古いものが持つ魅力かな」と分析する。
○…現在、神田区の区長を務める。同区では、カインズホームの新規開店や三浦縦貫道路整備に伴う交差点改良事業など、様々な動きがある。議員とは違う観点から地域の顔として、住民、行政とのパイプ役になり日々奮闘している。取り組んだことは途中で投げ出さない性格。人望も厚い。「自分にできることをしっかりやるだけ」と力強く語る。今、お気に入りはカットグラス。「色の美しさが魅力。良いのがあればほしい」。趣味も区長も全力で取り組む。